薄毛・AGA治療薬であるミノキシジルをご存知でしょうか?
ミノキシジルには外用薬と、ミノキシジルタブレット(通称ミノタブ)と呼ばれる内服薬が存在します。
このミノキシジルタブレットが実は危険だと言われているのです。
その理由や副作用・初期脱毛についても徹底的に解説していきます!
✔男性型脱毛症(AGA)とは?症状&セルフチェック方法を徹底解説!
✔薄毛・AGAの治し方と予防法とは?まだ育毛シャンプーに頼ってる?
・これから治療を開始する
・ミノタブを服用している
・ミノキシジルについて知りたい
ミノキシジル内服薬は本当に危険?
意外にも知られていないですが、
のです。
それはなぜか…
です。
一体どんな副作用があるのでしょうか?
まずミノキシジルについて説明していきましょう。
ミノキシジルとは?
ミノキシジルは唯一、
という記載が認められた成分です。
ミノキシジルは元々降圧剤として開発され、海外ではロニテンという商品名で使用され始めました。
しかし、このロニテンに重篤な副作用が起こるとして、この薬の使用はかなり限定的なものとして制限されました。
それと同時にこのミノキシジルには発毛効果があると注目され、日本ではロゲインの商品名として売られることとなりました。
ただし!認められたのは外用薬のみです。
AGA治療として使うミノタブは効果が高い反面、副作用を強く引き起こすとしてどの国でも承認はされていません。
ミノキシジルの効果
ミノキシジルには血管拡張作用があり、毛乳頭細胞や毛母細胞の活性化させ成長因子を分泌されます。
そのため、AGA治療薬としては唯一発毛効果が認められている成分となります。
AGA治療薬であるフィナステリドやデュタステリドには、抜け毛防止効果はありますが、発毛効果については定かではありません。
そのため、ミノキシジルとフィナステリドを併用した方がより強い効果を実感することが出来るのです。
フィナステリド・デュタステリドについてはこちらの記事をどうぞ。
ヘアサイクルを正す
AGAになると、髪の成長期間が極端に短くなり、抜け毛が増えます。
ミノキシジルには強い発毛効果が認められており、本来抜けるはずだった髪の毛をより強く太く成長させます。
そうすることで、AGAによって乱されたヘアサイクルが正常に回りだすのです。
ミノキシジルの副作用
ミノキシジルを外用薬として使用した場合の副作用には、
・頭痛
・低血圧(多量の使用した場合)
・循環器疾患
・初期脱毛
が見られます。
基本的には頭皮に塗るものなので、頭皮の副作用が多いようです。
循環器疾患が起こる
頻度は不明ながらも循環器疾患の副作用が多く寄せられています。※4年間で約500例
開発段階でも因果関係は不明ながら3名循環器疾患で死亡しているとのこと。
今回は内服薬は危険というお話しですが、あながち外用薬も安全とは言えないかもしれませんね…
初期脱毛が起こる
ミノキシジルを使用すると、今ある髪の毛の下から新しい成長期の髪の毛が生えてきます。
すると古い髪の毛は押し出され抜け落ちてしまうのです。
もちろん根本から新しい毛が生えてくるので、まったく心配はいりません!
これは決して悪い傾向ではなく、髪の毛が新しく生えてくるという良い傾向なのです。
この初期脱毛は他のAGA治療薬を使用した際にもよく見られる副作用になります。
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ミノキシジル内服薬はなぜ危険?
ではなぜ外用薬は認めれているのに、内服薬であるミノタブは認められないのでしょうか?
最初にも言いましたが、AGA治療薬としてミノタブを承認している国は1つもありません。
それは重篤な副作用が起こるから。
その副作用とは、
・心タンポナーデ
・狭心症
・心筋病変
・胸痛
が挙げられます。
また、本来はβ遮断薬や利尿薬との併用すべき薬とされているのです。
それくらいリスクのある薬ということです。
日本皮膚科学も警報鳴らす
これは日本皮膚科学が作成した脱毛症に関するガイドラインです。
CQ3の”ミノキシジルの有効は有用か?”については最高評価のAと書かれています。
しかし、CQ14の”ミノキシジルの内服は有用か?”については最低評価のDがついているのです。
要はそれだけミノキシジル内服薬を摂取するな!という強い意志表示なのでしょう。
※ガイドラインを一部抜粋
推奨度:D
推薦文:ミノキシジルの内服を行うべきではない。
解 説:ミノキシジル内服の有用性に関して臨床試験は実施されていない。ミノキシジルは降圧剤として開発されたが本邦では認可されていない。また、男性型脱毛症に対する治療薬としても認可されている国はない。それにもかかわらず、全身の多毛症を起こす副作用があることを根拠に医師が安易に処方したり、一般人が個人輸入で入手し服用することがあるので、医薬品医療機器等法の観点から問題視されている。
多毛症以外のミノキシジル内服薬の副作用の報告は少なく、内服用製剤の添付文書中の市販後調査欄に、胸痛、心拍数増加、動悸、息切れ、呼吸困難、うっ血性心不全、むくみや体重増加などの重大な心血管系障害が生じるとの記載がある。以上のように、ミノキシジルの内服療法は、利益と危険性が十分に検証されていないため、男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに行わないよう強く勧められる。https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf より抜粋
なぜクリニックで処方される?
こんな恐ろしい薬にも関わらず、たいていのAGAクリニックでは普通に処方されます。
ではなぜそんな薬が普通に処方されるのでしょうか?
それは、
です。
まあ唯一の発毛効果が認められる成分ですから、使わない手はありませんよね。
ここで補足をしておくと、クリニックで処方されるミノタブはミノキシジルの含有量がかなり抑えられています。
ただ重篤な副作用が起きないとは言い切れないので、あくまでも使用する際は自己責任でお願いします。
外用薬なら問題ないのか?
基本的に外用薬での副作用はほとんど心配いりません。
日本で一番有名なミノキシジルの外用薬は”リアップ”だと思います。
他にも、リグロEX5・ミノアップ等、他社から発売されていることからも安全ということが分かるかと思います。
外用薬についてはこちらの記事をどうぞ。
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結論:ミノキシジルは外用薬にすべき
ミノキシジルの内服は危険が多いということをご理解頂けたでしょうか?
もちろんクリニックで処方されるミノキシジル内服薬はミノキシジルの含有量が少ないので、比較的安全かもしれません。
ただ、重篤な副作用が起きないとは言い切れません。
副作用が怖いかたは外用薬のみにしましょう!
また、海外からミノキシジル内服薬を輸入することは絶対にやめましょう。