皆さん円形脱毛症になったことはありますか?
よく原因はストレスだ!と言われますが、本当にそうなのでしょうか?
この世の中でストレスがない人なんていませんよね…
今回は円形脱毛症の原因とは何なのか?そしてどのように治していけばいいのかをご紹介します!
・一度円形脱毛症になったことがある
・円形脱毛症について知りたい
円形脱毛症の原因はストレスじゃない?
円形脱毛症といえばストレスが原因と言われることが多いですが、
です。
もし仮にストレスがあると円形脱毛症になるとするならば、日本全国民が円形脱毛症になるのではないでしょうか。
ただ、何らかの形でストレスが要因になっている可能性は高いです。
そもそも円形脱毛症とは?何が原因なのか?を徹底的に解説していきます!
円形脱毛症とは
円形脱毛症とは、その名の通り円形状(10円玉大)に脱毛部分ができる自己免疫疾患の脱毛症です。
AGAの場合は、前頭部~頭頂部にかけての脱毛がゆっくり進行し、びまん性脱毛症の場合は、全体のボリュームが減っていく特徴があります。
しかし、この円形脱毛症は、進行が速く、気付いたら10円大の脱毛が起きていたということがほとんどです。
円形脱毛症にも”びまん型”があるのですが、進行速度が速いので、全体の髪の毛が短い期間で脱毛します。
発症の特徴
円形脱毛症の有病率は1~2%程度と言われています。また、
発症しやすい年齢
はありません。
子供や赤ちゃんでも円形脱毛症にはなるので、やはりストレスが大きな要因ではないことは想像がつくかと思います。
円形脱毛症の種類
円形脱毛症にはいくつか種類があります。
・多発型:複数個所
・蛇行型:側頭部~後頭部の生え際
・全頭型:頭全体
・汎発型:眉毛、髭、体毛までもが脱毛
最もポピュラーなのが単発型ですが、それ以外にもこんなにも種類があります。
基本的にはどのパターンでも自然治癒しますが、汎発型に関しては、予後が悪いと言われているので、”円形脱毛って言っても10円程度でしょ?”と甘く見てると大変なことになるかもしれませんよ…
円形脱毛症の原因
では、一体円形脱毛症の原因とは何なのでしょうか?
これが原因だとハッキリしたものはないですが、考えられる要因には以下のようなものがあります。
・アレルギー
・アトピー性疾患
・遺伝
・妊娠、出産
・ストレス
この中で最近有力視されているのが、”自己免疫疾患”です。
これらは1つだけではなく、複数の要因が重なった時に発症するのではないかと言われています。
自己免疫疾患
本来体を守ってくれるTリンパ球が毛根を敵だと勘違いし、攻撃してしまうことで、毛が抜けてしまうのではないかと言われているのです。
そして毛根で毛の組織が作られる幹細胞は、円形脱毛症では攻撃されないので永久的に髪の毛が生えなくなることはありません。
この自己免疫疾患は、原因が明確ではない為、難病に指定されています。
頭皮で起きた場合は円形脱毛症ですが、内分泌・代謝系で起きればバセドウ病や橋本病を引き起こす可能性がある非常に厄介な病気なのです。
アレルギー
花粉症等のアレルギーも自己免疫疾患です。
花粉に対し、過剰に反応してしまうことで、涙や鼻水が出てきてしまうのです。
これらの花粉症等のアレルギーによって自己免疫異常が起き、円形脱毛症になるのではないかと言われています。
実際に花粉症等のアレルギーと円形脱毛症が関与しているような症例がいくつも挙がっています。
円形脱毛症の8割近くの人は、何かしらのアレルギーを持っていると言われています。
アトピー性疾患
円形脱毛症の4割近くの人は、アトピー素因を持っていると言われています。
また、本人にアトピーがなくても、家族がアトピー素因を持つ場合にもリスクは高くなります。
遺伝
これは、親族に円形脱毛症の人がいると、自分もなる確率が高くなるというもの。
勿論、この遺伝子を持っているから必ず発症するという訳はなく、他の要因が複数絡むことで発症します。
自分との関係が近い親族の程、遺伝するリスクは高くなります。
妊娠・出産
出産後にホルモンバランスが崩れることで、円形脱毛症も発症する場合があります。
円形脱毛症に関わらず、びまん性脱毛症も出産後に多く見られるため、女性ホルモンが深く関わっていると言えるでしょう。
びまん性脱毛症についてはこちらの記事をどうぞ。
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ストレス
身体的・精神的ストレスにより、交感神経が過剰に反応してしまうことで、頭部の血流が悪くなることがあります。
また、ストレスによって自己免疫異常となり、円形脱毛症が誘因されるのではないかとも言われています。
円形脱毛症の治療法
対症療法はいくつかありますが、根本治療は未だに確立されていません。
そのため、事前に防ぐような薬はないということ。
そして対症療法でも、「日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン2017年版」で推奨されている治療は、
・局所免疫療法
の2つのみです。
ステロイド局所注射
これは塗り薬もありますが、塗り薬の効果はいまいちです。
ステロイド局所注射か内服薬が主な選択肢になります。
ステロイドには炎症を抑えたり、免疫機能を抑制したりする効果があります。
かなり多くの治療実績があり、その有効性が認められているので、円形脱毛症の方はまずこちらの治療を試すべきでしょう。
局所免疫療法
この局所免疫療法はかぶれ療法とも呼ばれ、人工的に頭皮をかぶれさせることで、免疫のバランスを変えてしまおうという治療法になります。
比較的副作用が少ないので、小さい子供でも行えるのが大きな特徴になっています。
しかし、アトピーを持っている方は、さらに悪化させてしまう可能性もあるため推奨されていません。
結論:症状が強い場合は病院(皮膚科)へ!
基本的には円形脱毛症は単発型なので気にする必要はさほどありません。
しかし、
たまに重症化
するため、少しでも異変を感じたら病院へ行くことをオススメします。
全体的に脱毛する場合は、びまん性脱毛症が疑われ、前頭部~頭頂部にかけて脱毛する場合はAGAが疑われます。
それらについてはこちらの記事でまとめているので、良ければご覧ください。
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